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フリーランスという働き方とADHDに関して

フリーランスになる前は「自分一人で仕事を受注できるわけがない」と思っていました。
デザイナーとしての技術力、経理や営業的なこと、社会人としての能力に自信がありませんでした。

「仕事をしながら副業を始め、徐々に人脈を築いていく」というような計画性もありませんでした。
会社を辞め、アルバイトで生活費を稼ぎながらクラウドワークシステムを利用して、なんとかデザインの仕事を貰っていました。
惰性でいつのまにかフリーランスになっていた、というのが正しいかもしれません。
収入は1ヶ月10万円もありませんでした。

仕事を辞めてから、自分にはADHD(発達障害・注意欠陥)の可能性があると知りました。
病院で診断を貰って薬を飲めば改善する場合が多いそうです。

ですがフリーランスという立場は、自分の性質と向き合うには都合がいい、ということに気づきました。
色々試してみてダメだった場合の最終手段として、薬物療法は残しておこうと決めました。

  1. 危機感がないと取り組めない、集中できない

  2. ごく簡単な単純作業、マルチタスクが難しい

  3. 言葉を組み立てられない、順を追って説明できない

  4. 時間の計算を間違う

  5. 限界がわからない

  6. 人付き合いそのものがストレスになる

  7. 整理整頓できない

  8. 思考が多すぎる・ループする

  9. 毎日決まった行動を取れない


– 食事と栄養に関して

1. 危機感がないと取り組めない、集中できない

夏休みの宿題は最終日まで終わらず、テスト勉強も一夜漬けでした。届出や書類もすぐに溜まってしまいます。
ただ、仕事に取り組むことに関してはフリーランスという立場がある程度解決してくれました。
自分の作ったものが良くなければ仕事はもらえなくなります。ゼロか100かという極端な状況は、自分をいい意味で追い詰めて物事に集中することができます。

2. ごく簡単な単純作業、マルチタスクが難しい

就職して、自分には誰でもできるような簡単な作業が難しいということに気づきました。文字起こしやエクセルの調整、簡単な書類作成などでケアレスミスが起こりました。
自分でも頭がおかしいんじゃないかと悩むほど、深刻なものでした。
また、人の話を聞きながらメモをとるというような簡単なマルチタスクもできません。
フリーランスになり、自分の仕事から単純作業を無くすことに努めました。ゼロからの提案や新しい技術を試すなど”負荷”がかかることをあえてやるように心がけました。
できる限り複雑なことに挑戦する方がミスが減ることに気づきました。

3. 言葉を組み立てられない、順を追って説明できない

昔から説明したり発表したりするのが苦手でした。話すこと、会話すること自体にストレスを感じてしまいます。
メールなど文章で表現する方が後々修正ができるのでストレスも少なくなります。
電話で会話することを避けるため、携帯を解約しました。
今はこちらから発信できない、(受信のみの)プリペイド式の電話を持っています。

4. 時間の計算を間違う

ひどい時は1時間程度、時間の計算を間違うことがあります。昔から遅刻癖がありました。
人に「ギリギリで間に合わないなら、1時間でも2時間でも早く来ればいいでしょう」と言われたことがあります。
仕事はもちろん、お店の予約も待ち合わせも、1時間以上前に最寄り駅に到着しカフェで待機するようにしました。
体力とお金は消費しますが、この方法だと絶対に遅刻しません。

5. 限界がわからない

生活の不安から、仕事が入った時はギリギリまで詰め込むようにしていました。
法外な金額の仕事も、自分の専門外の仕事も全て断らず請け負っていました。
最近、フリーランスとして生きていくには、自分の得意なこと・好きなことを徹底して伸ばすことが大事だと気づきました。
食事・睡眠・運動は自分の体調、仕事の出来に直結します。
限界まで追い込まず、楽しむことでモチベーションを保つように心がけています。

6. 人付き合いそのものがストレスになる

自分にとって人と関係性を築くこと、維持すること自体がストレスになるようです。もちろん周りの人が悪いわけではありません。
フリーランスになったことで人付き合いを最小限にすることができるようになりました。
自分にとっては幸せな環境です。

7. 整理整頓できない

子供の頃から部屋が物で溢れかえって管理できなくなることが悩みでした。
その解決策は「物を持たない」ことしかありません。一度も着ていない服、テレビなどの家電、子供の頃の部屋のもの全部、いろいろなものを捨ててスッキリしました。最近はデータで残しておけるのとメルカリなどでリユースできるので便利になりました。
掃除のコツは掃除用の消耗品を充実させて、自分にストレスを与えないことだと思います。

8. 思考が多すぎる・ループする

読書する際、1行読み進めるごとに自分の思考に邪魔され、内容が入ってこない時があります。
人が話している時も同じで、話の内容が全く理解できないことがあります。
思考が延々ループして朝まで眠れなくなることもありました。
これは1日のどこかでまとまった時間を取り、自分の中の考えを書き出す習慣を作ったことで、少し改善したように思います。
睡眠障害に関しては、食事、運動と”4-7-8呼吸法”(4秒で息を吸い、7秒止め、8秒で息を吐くという方法)で良くなりました。

9. 毎日決まった行動を取れない

ルーティンのような集中力をセーブする方法は好きですが、人と同じ行動をとったり、管理・強制されることは苦痛に感じます。
毎日決まった時間に起きること、通勤電車に乗ることはそれだけで体力も精神力も削られます。
フリーランスになってからは、仕事をできる限り夜のうちに終わらせて、起きる時間は自由にしています。
早朝に目が覚めてしまった時は散歩に出かけます。
運動することも自分に強制せず「気が向いたとき」に限定することにしました。
今はほとんどストレスを感じることなく生活できるようになりました。

食事と栄養に関して

ADHD、食事と脳のパフォーマンスに関する本を元に栄養について考えました。

カフェイン

普段コーヒーが好きでよく飲みますが、ADHDに中枢神経系の刺激物であるカフェインが有効な場合があるそうです。
「バターコーヒー」に関しても生活に取り入れることにしました。
糖質の代わりに脂質をエネルギー源にすることによって、血糖値の上昇を防ぐことができます。これにより頭がぼーっとしたり、眠くなったりといったことが改善したと思います。

糖質

集中力をコントロールするために朝と昼は糖質の摂取を控えることにしました。睡眠障害の改善のため、夜は意識してでんぷん質や糖質を摂るように心がけています。
砂糖の代わりにエリスリトールとステビア(血糖値を上昇させにくい)を使うようにし、砂糖や合成甘味料が含まれる市販のお菓子、調味料、加工食品などを極力買わないようにしました。

グルテン

(パンやパスタなど小麦に含まれる)グルテンを摂取しないようにすることで、ADHDの症状を低減できる可能性があるそうです。
また、グルテンには中毒性があり、胃腸障害を起こし甲状腺機能を妨げるなどという記述もありました。
パンやドーナツが好きだった自分にとって、これを止めるのはかなりの労力が必要でした(禁断症状のようなものが出ました)。今は代わりに米粉とそば粉を使っています。
醤油や調味料、市販のお菓子にもグルテンが含まれるので、これも止めることにしました。

脂質

書籍ではオメガ3脂肪酸がADHDの症状を改善する可能性があるとしています。
グラスフェッド(牧草飼育)の動物性脂肪、カカオバター、ココナッツオイル、魚油にはオメガ3脂肪酸や体に良い成分が多く含まれているそうです。
逆にオメガ6を多く含む油、人工トランス脂肪酸が含まれるマーガリン、植物性オイルなどを控えるようにしました。

亜鉛 / 鉄 / マグネシウム / ビタミンB12

これらの栄養を含むサプリメントなどで、ADHDの症状が改善する場合があるそうです。

***
ADHDを持つ人の脳は、刺激やストレスに満ちた環境(ノルマや時間的制限、命の危険など)で集中力を発揮するそうです。
ごく簡単な作業でミスを頻発すること、興味が次から次へ移ってしまうことの理由がわかった気がします。

AIやロボットの開発によって単純作業の多くは人間から機械へ代替されていくと言われています。
そういう意味では今後、ADHDを持つ人が生きやすい世の中になるのではないでしょうか。

参考書籍

ハーバード式 大人のADHDパーフェクトガイド

対処法として主に薬物療法を薦めていますが、ADHDの症状、仕組み、具体例などが詳しく書かれています。

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

著者自身が被験者となって色々な栄養素が脳や体に与える影響について調べています。
バターコーヒーについてと糖質、脂質、グルテンなどの項目が特に参考になりました。

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